2019年8月24日土曜日

改善:小さいことからコツコツと


米国の臨床心理学者  ロバート・マウラー博士 は、レクサス自動車の広告を見て、日本の自動車メーカーがどのようにして高品質の製品を一貫して生産できるのかを見つけ始めました。

第二次世界大戦が終わった後、W・エドワーズ・デミングという米国人が日本に来て、日本が製造施設を再建するのを助けました。デミングは、第二次世界大戦中の米国の製造業の改善に大きく貢献しました。デミングは、日本の工場労働者に、優れた製品を生産したい場合は、どのような非常に小さなステップをとればよいかを毎日自問する必要があると語った。

日本人はデミングの哲学を採用し、「改善」と名付けました。


「改善」の適用により、日本は第二次世界大戦の瓦礫から立ち上がり、20世紀末までに製造業の大国になりました。マウラーは「改善」は日本の製造業を変革するのと同じくらい効果的に人々の生活を変革するのに効果的ではないかと考えました。彼は患者に、患者さんが望んだ大きな変化に向けて本当に小さな一歩を踏み出すように頼み始めました。

たとえば、患者さんに不満なキャリアを辞めるうに勧める代わりに、夢の仕事の詳細を想像しながら毎日数秒を過ごすように頼みました。患者が体重を減らしたい場合、患者さんにジムに行って30分間運動するように指示する代わりに、1分間のコマーシャル中にテレビの前を徒歩するように指示しました。患者が食事からカフェインをカットしたい場合、一日一口を飲まないように指示しました。彼の患者さんは、時間をかけて努力をほとんど必要としなかったため、全く困難を感じませんでした。彼は、これらの小さなステップが患者さんの衝撃的な大きな変化につながることを見ました。

もともと人間の脳は、危険がせまると、理性的な機能を抑制し、「逃げろまたは戦え」という反応をしました。これは、昔の狩猟時代では意味があったが、現在では、真の危険ではなくても、大きな目標を前にすると理性的な対応ができない、という不都合もあります。

そこで、改善では、

大きな目標=理性的な対応ができない=失敗する
小さな目標=理性的に対応できる=成功する

という考えをもとに、小さな目標をたて、それをひとつずつ解決することにより、大きな成果を達成することを目指す。

改善のキーワードは、とにかく「スモール」。簡単な質問をするとか、小さな問題を解決するとか、無理のない範囲で実施することが重要である。これら、小さな事は、大きな変化をもたらす。

なお、改善は、もともと、米国の博士が生み出し、
大戦後日本に紹介されたのはすこいびっくりですよね。

マウラーは改善方法に非常に感銘を受け、「One small step can change your life」という本を書き続けました。



本も、改善でダイエットをするなど、身近な話題なので、分かりやすく、読みやすい本です。
どうぞご意見をお聞かせください。

2 件のコメント:

  1. 面白いです��ありがとうございます!実際この本見たくなりました。

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  2. 翻訳上手くなっていますね。小さなことからでも改善は必要ですね。

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